【乳児ボツリヌス症】1歳未満の乳児に食べさせてはいけないもの一覧表!赤ちゃんの命を守ろう!

お母さんに抱かれる赤ちゃん 美容と健康のためのエッセイ

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最近にニュースになった、ハチミツを食べた赤ちゃんが亡くなった悲しい事件がある。

それを受けての、2017/4/22の産経新聞ニュース。

 

蜂蜜を乳児に与えないで リンゴにバナナ…要注意食材は他にも まず気をつけることは…

蜂蜜を原因とする乳児ボツリヌス症で東京都の生後6カ月の男児が亡くなり、子育て世代に衝撃が広がった。

蜂蜜以外にも1歳未満の乳児に離乳食として与える場合には慎重な対応が必要な食材があり、国などは改めて注意を呼び掛けている。

 

家族は、男の子に毎日、ジュースにハチミツを混ぜて飲ませていたよう。

 

都によると、男児の家族は1月中旬ごろから、市販のジュースに蜂蜜を混ぜ、毎日男児に与えていた。

男児は2月20日にけいれんや呼吸不全などの症状で救急搬送され、3月30日に死亡。

男児の便や自宅の蜂蜜からボツリヌス菌が検出され、それが原因の乳児ボツリヌス症と断定された。

 

要するに、ハチミツに含まれるボツリヌス菌が、未発達な赤ちゃんの腸内で増殖し、最後には死に至らしめてしまった…ということだ。乳児ボツリヌス症は、命を奪うキケンな病気だ。

 

乳児ボツリヌス症の原因になる食べ物まとめ。

「母子手帳にも書いてあるし、赤ちゃんにハチミツがダメなのは常識でしょ!」

 

という人もいるかもしれないが、もしかしたら何かの事情で確認できなかった人もいるかもしれない。

ハチミツの入れ物にも小さく「1歳未満には与えないで」とちょろっと書いてあるだけだし、実際に俺も知らんかったし、聞いたこともなかった。子育て世代全員が知ってるとは、ちょっと考えにくいかなぁ、というのが大きな感想。

 

今回の痛ましい事件の原因はハチミツだったが、もっと他に意外な「与えてはいけないもの」も含まれているかもしれない。

 

そんな理由から、以下に乳児ボツリヌス症の原因となる食べ物をまとめた。

 

乳児ボツリヌス症の原因となるもの

まずは、今回のハチミツ事件と同じように、乳児ボツリヌス症の原因になるもの。

穀類
魚介類 魚介類全般?
ソーセージ
調味料 コーンシロップ
ハチミツ
黒糖
調理方法 自家製野菜スープ
缶詰・瓶詰
その他 井戸水
野菜ジュース

参考にしたのは、食品安全委員会と、東京都福祉保健局のサイトから。薄っぺらいサイトとはちがい、信頼性があるので安心して欲しい。もっと詳しく知りたい人は、この2つのページをよく読むことをオススメする。

 

食品安全委員会 食品安全ファクトシート

東京都福祉保健局 食品衛生の窓

 

魚介類全般?・ソーセージ

ボツリヌス菌は、水に棲みつくことが多く、さらに魚肉エキスの中で成長してしまうことがあるらしい。

 

魚肉エキスがE型菌芽胞の発芽に有効なことは、既にStrasdineらによって報告されている。

さかなとボツリヌスE型中毒

 

食品安全委員会のファクトシートでも、

 

市販食品では魚肉練り製品から A 型菌及び E 型菌が検出され…

 

という記述もあるくらいなので、魚肉ソーセージなんかは注意が必要。1歳未満には食べさせるべきではないと思っている。外国ではハムやソーセージなども原因として広く知られているらしいので、赤ちゃんには細心の注意を払おう。

 

特に青魚などはアレルギーの観点からも与えるべきではない食べ物になるので、1歳になるまで避けた方がいい。

 

特に「いずし」が古くからの要注意食品みたい。魚肉を発酵させることで感染可能性が高まる。まぁ、普通にしていれば赤ちゃんに食べさせることはないと思うが、絶対に与えてはいけないので、知っておいて欲しい。

 

コーンシロップ・ハチミツ・黒糖

はちみつ

ボツリヌス菌は強烈な毒素を持っていて、なおかつ自然界に広く分布しているので、完全に避けることは不可能らしい。しかし、乳児の感染で広く知られているのがハチミツ。それに加えて、黒糖コーンシロップにも危険性があるので、1歳未満には禁止!

 

自家製野菜スープ・缶詰・瓶詰め

缶詰

ボツリヌス菌の特徴として、嫌気性の細菌であることが挙げられる。酸素に触れると生きていけないのである。

 

そういった性質から、缶詰瓶詰めなど、空気を遮断した状態の食べ物は注意!ボツリヌス菌が生き残ってしまう。特に、自家製で缶詰を作ったりするのが問題になるようだ。

 

真空パックや缶詰が膨張していたり、食品に異臭(酪酸臭)があるときには絶対に食べないでください。

ボツリヌス菌は熱に強い芽胞を作るため、120℃4分間(あるいは100℃6時間)以上の加熱をしなければ完全に死滅しません。

そのため、 家庭で缶詰、真空パック、びん詰、「いずし」などをつくる場合には、原材料を十分に洗浄し、加熱殺菌の温度や保存の方法に十分注意しないと危険です。

保存は、3℃未満で冷蔵又はマイナス18℃以下で冷凍しましょう。

東京都福祉保健局より。

 

「真空パックや缶詰が膨張していたり、食品に異臭(酪酸臭)があるときは絶対に食べないでください」

 

というルールを徹底的に守ろう。

 

上記のような注意は、大人も同じであるので、当たり前だが赤ちゃんには危険がかなり高い。特に自家製で作った缶詰をパクパク食べさせるのは絶対にダメ!

 

自家製野菜スープに関しては…、調べても理由が定かじゃなくて困ってる。普通、自分の家で野菜スープくらい作るし、離乳食の一つとして食べさせることもあるだろうに。

ミネストローネスープ

食品安全委員会や厚労省の資料を読んでも、自家製野菜スープがキケンな具体的理由が記されていない。ただ言えることは、「自家製野菜スープが原因だと思われる事例があった」ということだ。

 

これをもって直ちに、

 

「全ての自家製野菜スープが乳児ボツリヌスの原因になります。」

 

とまでは言えないだろうし、実際に国もそういった言い方はしていない。

 

おそらく、保存方法が原因でボツリヌス菌が増えていたのではないかと思うが…、ただ、現時点で国から注意喚起が出ている以上、野菜スープも少しだけ神経を使っていいのかもしれない。

 

(まぁ、野菜がダメなのか、スープがダメなのか分からない以上、この注意喚起のやり方は国として不十分だと思う。)

 

井戸水・野菜ジュース

まだまだ免疫力が未熟な赤ちゃん、井戸水を飲ませるのはやめよう。ボツリヌス菌にやられてしまう可能性がある。

 

また、野菜ジュースも、1歳未満はやめておこう。明確に注意喚起が出ている。

乳児ボツリヌス症の予防法としては、離乳前の乳児には、

芽胞で汚染される恐れのある食品(蜂蜜、コーンシロップ、野菜ジュース等)

を避けることとされています。

食品安全委員会 ファクトデータから。

 

野菜スープもそうであるが、上の資料からは、どうやら野菜が原因になることも多いみたいだ。ちょっとでも臭いなどに異変を感じる野菜は赤ちゃんにはNG。

 

ちなみに…、一歳未満の水分補給に水道水を使う場合、念のため一度煮沸させることが厚生労働省で推奨されている。

農林水産省 食品安全に関するリスクプロファイルシート 6ページ目参照

 

そもそもボツリヌス菌とは?

ボツリヌス菌

写真:東京都福祉保健局より

ボツリヌス菌は海・湖・川など、自然環境に広く存在している菌。これが出す毒素が危なくて、時には死人が出るというわけ。

 

ボツリヌス食中毒

ボツリヌス菌が出した毒素をそのまま食べてしまって、食中毒になるのがボツリヌス食中毒。これは大人でも関係なくかかる。

 

食べ物の中でボツリヌス菌が増殖してしまった場合は、異臭がするので、何か異変を感じたものはやっぱり食べるべきではないようだ。真空パックや缶詰が膨張していたり、異臭がする時は絶対に食べないように!

 

乳児ボツリヌス症

もう一つ今回で重要なのは、1歳未満の赤ちゃんに見られる乳児ボツリヌス症。これは、ボツリヌスの小さな芽胞が赤ちゃんの腸に入って増殖し、最悪の場合に赤ちゃんが死んでしまうケース。

赤ちゃん

芽胞というのは、まだ発芽する前の状態だから、普通は芽胞を食べても問題ない。だからボツリヌス菌の芽胞が含まれているハチミツを、1歳以上の子が食べても大丈夫。胃酸で死んだり、腸内細菌のおかげで活動できなくなるからだ。

 

ただ、1歳未満の赤ちゃんは腸内フローラ(腸内細菌の集まり)が未成熟なので、ボツリヌス菌が腸内で増殖し、毒素を出してしまう可能性があるのだ。そして最悪の場合、死に至るというわけ。

 

上に書いた「ボツリヌス食中毒」なんかは大人でも危ないのだが、発酵食品が異臭を放っていたり…と分かりやすい変化があるので、あんまり赤ちゃんに問題になりにくい。

 

しかし乳児ボツリヌス症はハチミツなどの、一見ヘルシーで、何の問題もない食べ物に含まれる芽胞が赤ちゃんの腸内で毒素を出してしまうので、親のより一層の注意が必要だということ。

 

芽胞は、加熱しても死なない!

炎

「赤ちゃんに与える前に、十分に加熱殺菌すればいいのでは?」

 

という疑問には、乳児ボツリヌス症の観点からは絶対にノーだ。ボツリヌスの芽胞は、熱にめちゃくちゃ強い

 

そもそも芽胞って菌が冬眠したような状態だから、外部環境への耐性が最も強くなった状態。東京都福祉保健局によると、120℃で4分間以上か、100℃で6時間以上加熱しないと死なないらしい。ハチミツをそんなに加熱するやつがどこにいるんだ、ということ。熱で殺すのは普通にムリ。食べさせないことしか対策はない。

 

乳児ボツリヌス症、赤ちゃんの症状は?

もし、赤ちゃんがボツリヌス菌の影響を受けてしまったときは、以下のような症状が出る。

食品安全委員会と東京福祉保健局の情報から。

 

  • 便秘
  • 全身の筋力低下・脱力状態
  • 補乳力の低下
  • 泣き声が小さくなる
  • 顔面が麻痺して無表情になる

 

もし、これらの症状が現れたなら、もしかするとボツリヌス菌を知らず知らずのうちに摂取していたのかもしれない。すぐに小児科に連れていき、今まで食べさせていたものをチェックしないといけない。

優しそうな男のお医者さん

冒頭で紹介した悲しい事件では、1ヶ月ほど毎日ハチミツを与えていたようだ。

 

都によると、男児の家族は1月中旬ごろから、市販のジュースに蜂蜜を混ぜ、毎日男児に与えていた。

男児は2月20日けいれんや呼吸不全などの症状で救急搬送され、3月30日に死亡。

男児の便や自宅の蜂蜜からボツリヌス菌が検出され、それが原因の乳児ボツリヌス症と断定された。

 

おそらく…、ハチミツを与え始めてから2月20日にけいれんや呼吸不全の症状が出るまでに、上に挙げた便秘や筋力低下が起こっていたのではないだろうか。出ていたとしても、変化が小さくて気にしなかったのかもしれない。

このケースでは、2月16日には、せきや鼻水の症状が目立ってきたようだ。

 

全てに神経質になっては何も食べさせるものがないだろうし、調べた上で微妙なラインにある食品は、ちょっとずつ与えて赤ちゃんの様子を見よう。そして異変が見つかればすぐに小児科などで相談すること。

 

妊婦さんが食べても大丈夫か?

妊娠中の女性

ここで心配になるのは、

 

「妊娠中にも、ハチミツなどを食べないほうがいいの?」

 

というところ。コレに関しては安心。食べても問題なしだ。

 

あくまでも、1歳未満の赤ちゃんの腸内フローラが未成熟であるため、赤ちゃんの腸内で増えてしまうことが問題。

お母さんが食べても、胎内にいる赤ちゃんには縁のない話。

 

神経質になりすぎることもないかも?

赤ちゃんが死んでしまう事例もあるので、ここまでの記事を書いてきたが…、一方で、神経質になりすぎてもダメ、と感じた。ハチミツや膨張した缶詰など、明らかなものさえ避けていれば、最低限の対策はできていると思う。

 

実際、乳児ボツリヌスで亡くなった赤ちゃんは、国内では今回が初めてのケース。乳児ボツリヌス症になってしまう赤ちゃんも、日本では年に1件あるかないかだが、死亡にまでは至っていない。

 

もちろん、原因として断定されているハチミツを与え続けることは絶対にダメだが、上にあったような野菜スープなんかはかなり分かりにくく、

 

「そんなこと気にしてたら何も食べさせられない!」

 

という状況になってしまいそう。

 

なので、一口ずつ様子を見るとか、毎日ではなく2~3日に一回にしてみるなど…、柔らかい対処も必要だと思う。保存状態を万全にしておくとか。子育てが大変になりすぎないようにするべき。そして、お医者さんに相談。

 

そして、ハチミツなどの乳児ボツリヌス症のリスクのある食べ物は、あくまでも1歳未満の赤ちゃんのみであって、1歳を越えれば徐々に与えていって全く問題のないことを覚えておこう。

(ただ、井戸水なんかは食中毒の観点からも、1歳以上の子にも望ましくないと思う。)

 

一つ一つ、確認して食べさせよう

 

今回の記事に書いた食べ物は、あくまでも乳児ボツリヌス症の観点からのものだけ。

 

アレルギーや食中毒、窒息の観点からも控えるべき食品はたくさんある。一つ一つ丁寧に調べて子育てして欲しい。

 

 

 

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