赤ちゃんの腸内フローラは、どんな状態か?

赤ちゃん 美容と健康のためのエッセイ

眠っている赤ちゃん

赤ちゃんはドンドン成長していくし、気づいた頃には見違えるくらい、体も大きくなっている。

それと同じくらい、赤ちゃんのも成長しているんだよ。

 

大人と赤ちゃんって、見た目はもちろん全然違うだろ。

でも、それ以上に腸内細菌の種類と量が、違う生き物くらいに違うんだよな。

腸内フローラ

だから、食べ物一つとっても、赤ちゃんの腸内フローラに合わせたものを選んであげるべきだし、大人は赤ちゃんの腸内フローラがすくすく育つように考えてあげて欲しい。

(腸内フローラ…腸内細菌の集まりのこと。)

 

腸内細菌って、種類と量が多ければ多いほど体にいいんだ。

 

だから子育てとして具体的には、赤ちゃんがこれから成長するにつれて、

 

  • いろんな種類の腸内細菌が棲みつくよう育ててあげること
  • いろんな菌との出会いを作ってあげること

あうあう言っている赤ちゃん

 

がとっても大切なんだよな。

 

というわけで今回は、

 

「赤ちゃんの理想的な子育て」

 

を、腸内フローラの観点から書いていくぞ。腸内フローラが理想的であればあるほど、今後の人生で有利になっていくから、よく考えてあげて欲しい。

 

産道でママの腸内細菌に出会う

妊娠中の女性

俺たち大人って、腸の中に100兆以上の腸内細菌を住ませているんだ。膨大な数の腸内細菌が、人間の健康を支えてくれているわけ。

 

でも、お腹の中の赤ちゃんの腸は、無菌状態。そもそも細菌と出会う環境が乏しく、もちろん腸内細菌もいない状態。

 

それが、出産時にお母さんの産道を通る時に、初めてお母さんの菌を受け継ぐんだよ。親子の腸内フローラの構成は似たものになるんだけど、それは生まれるときにお母さんの菌をもらい、それを育てたから。

出産のシーン

お母さんの産道には、ビフィズス菌など、腸内と共通する細菌がわずかではありますが住んでいます。

そのため、

赤ちゃんが母親以外で最初に出会う生き物は、腸内細菌だ

という言い方もされます。

NHKスペシャル取材班(2015)『やせる!若返る!病気を防ぐ!腸内フローラ 10の真実』Kindle位置No.1394より

 

産道で出会ったビフィズス菌などの細菌が、赤ちゃんの腸に入って増殖していく…というプロセスがあるんだな。だから妊娠中のお母さんは、しっかり赤ちゃんに細菌を受け継げるように、自分の腸内フローラも気にして欲しいところだ。

 

実際、赤ちゃんの腸内フローラを調べると、お母さんと全く同じ種類の腸内細菌がたくさん見つかるのだ。

元気な善玉菌

 

帝王切開の場合は?

帝王切開の場合…、お母さんから腸内細菌を受け継ぐことはできないみたいだ。

その証拠に、帝王切開で生まれた赤ちゃんからは、母親と同じ腸内細菌は見つからないらしい。

でも、「じゃあ帝王切開はダメなのか」というと、そんな心配はない。ほとんどは生まれた後に腸内細菌を獲得していくことができるから、安心してほしい!

 

母乳か?粉ミルクか?

ミルクを飲む赤ちゃん猫

そしてもう一つ、赤ちゃんの子育て問題の一つとして、

 

「母乳で育てるか、粉ミルクで育てるか」

 

という選択があるが…、腸内フローラの成長だけを考えた場合、できるだけ母乳で育てたほうがいいかもしれない。

授乳しているお母さん

なんでかというと、母乳の方がたくさんの細菌を摂り入れることができるから。ビフィズス菌などの善玉菌も、母乳で育った赤ちゃんの方が多いそうだ。

 

どうしても母乳で育てることができない事情のある人もいるから、俺もあんまりこの差は好きではないのだが、でも研究者からすれば、母乳で育てる方が望ましいという考えらしい。

 

母乳で育てられている乳児(母乳栄養児)は、ミルクで育てられている乳児(人工栄養児)より消化不良症や赤痢などの腸内疾患や感冒にかかりにくく、死亡率も低いことが知られており、

その原因の一つとして腸内菌叢の差異があげられている。すなわち、母乳栄養児の菌叢は単純で、ビフィズス菌が最優勢(90%以上)であるのに対し、人工栄養児の菌叢は複雑で、ビフィズス菌は母乳栄養児より菌数が低く、(略)

乳児と大人の腸内細菌の違い

 

上の説明は、腸内細菌の研究で世界的に有名な光岡知足教授の説明。

 

読むとやっぱり「母乳で育てるほうが健康だ」というイメージになってしまうが、どうしても粉ミルクで育てないといけない人は、心配しすぎる必要はないと思う。日本に住んでいれば、粉ミルクに毒が入っていない限りは、病気の確率がちょっと上がったところで大したことはないはず。

 

「まぁ、できれば母乳で育てようかな」

 

くらいに、気軽に考えよう。

 

殺菌にこだわりすぎないことも大切

実験室の様子

あとは、赤ちゃんを育てていると、赤ちゃんを守ろうとするあまり、

 

「汚い菌は絶対に近づけない!」

 

と考えて、身の回りのもの全ての殺菌や抗菌に気を使ってしまうかもしれない。

 

でも、赤ちゃんの腸内フローラを育てる観点から言うと、やりすぎはNGだからな。

 

最初に書いたように、赤ちゃんの腸内フローラを育てるためには、

 

「いろんな菌との出会いを作る」

元気な善玉菌

ことも大切なんだよ。

もちろん、危険な菌は絶対に赤ちゃんからは遠ざけないといけないが、日常の身の回りにあるものなら、赤ちゃんの免疫がしっかりとついていくチャンスになることもある。

 

乳児の時には、いい菌だけでなく、大腸菌のような悪玉菌などとも触れ合っていた方が、

菌慣れして、免疫力がつくのです。

(略)

アトピーに苦しむ子供と、健康な子供とを比較してみたら、

健康な子供は生後一ヶ月の腸内細菌の数と種類がアトピーの子供たちに比べてずっと多かった

とのデータもあります。

田中保郎(2015)『腸が変われば人生が変わる 驚異の腸内フローラ』Kindle位置No.311より

 

赤ちゃんの腸内フローラを育てるためにも、ちょっとずつ、いろんな菌と触れ合わせてもいいかもしれない。ただ、1歳未満の赤ちゃんにアレルゲンになるものを食べさせたり…といった、やってはいけないことには注意しよう。

 

赤ちゃんにはビフィズス菌がいっぱい

最後に、根本的な赤ちゃんと大人の腸内フローラの違いだが、それは一言で、

 

「赤ちゃんの腸内は、ビフィズス菌だらけ!」

ヨーグルトのキャラクター

ということだ。赤ちゃんのウンチは臭くなく、ちょっと黄色っぽいのは、ビフィズス菌が90%以上を占めているからなんだ。

 

ビフィズス菌が90%以上なんて、さぞかし健康的…というイメージだが、徐々にビフィズス菌は減っていき、大人のように、大腸菌や乳酸桿菌など、いろんな種類の腸内細菌が住み着くようになる。

 

だから、大人は大丈夫でも、まだ赤ちゃんの腸内では消化できない食べ物もあるから、注意しよう。以下の記事も参考にしてほしいぞ。

 

【乳児ボツリヌス症】1歳未満の乳児に食べさせてはいけないもの一覧表!赤ちゃんの命を守ろう!

 

赤ちゃんの腸に、多種多様な腸内細菌を住み着かせよう。

腸内フローラ

何度も言ってるわけだが、腸内フローラって、量も種類も、多ければ多いほど体にいいんだからな!

 

腸内フローラが健康かそうでないかの指標となる、非常にわかりやすい特徴が一つ見つかっています。

それは、腸内フローラの「多様性」です。

NHKスペシャル取材班(2015)『やせる!若返る!病気を防ぐ!腸内フローラ 10の真実』Kindle位置No.1812より

 

病気になったり、元気がなくなったりするときは、必ず腸内フローラの多様性が低下するんだ。

 

だから赤ちゃんの腸内フローラの特徴を知った上で、いろんな腸内細菌が育つように育ててあげて欲しい。

 

上に書いたこと以外にも、ご飯が食べられるようになったら、和食を中心に、いろんな食べ物を食べさせることが絶対に大切だぞ。日本人の腸内細菌は、和食をよく消化するようにできているからな。そうすれば、腸内細菌はたくさん増えていく。

健康な食事をする女の子

 

基本的には、公園とか河川敷とか、自然が溢れる場所で元気に遊ばせて、いろんな食べ物を食べさせること…。それが赤ちゃんにいろんな菌に出会うチャンスを与えることだし、腸内フローラも素晴らしいものに育っていくぞ。

砂場で遊ぶ子どもたち

5歳までに、その人の腸内フローラは完成すると言われる。

 

だからそれまでに、いっぱい腸内細菌が暮らす腸に育ててあげよう。

 

※でも特に1歳未満の赤ちゃんなんかは、特に食べ物には注意しよう。生のものや、魚介類なんかは少し大きくなってからにしないとアレルギー体質になるからな

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