このページは、
「もっとキレイになりたい!」
「健康の悩みを解決したい!」
という人のために、基礎知識をお伝えするためのページです。
美容と健康は、まずは食生活から。
「今日からどんな食生活を送ればいいの??」
という疑問にお答えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
〜
〜
現代人のいろいろな悩みのタネとなるのが、毎日の食生活ですよね。
お医者さんやテレビでも井戸端会議でも…、日本に住んでいれば必ず耳にするのが
「やっぱりヘルシーな和食がいいのよ!」
という考え方。
確かに、この『おすすめサプリ研究所』の基本的な考え方も、
「美容と健康のためには、昔ながらの和食を中心に!」
というもの。そんなこと知ってるよ!と言われてしまいそうですが、これは本当に、何度言っても言い足りないくらい大切なこと。
そこで今回は、
「じゃあなんで、昔ながらの和食がそんなにイイの?」
「お肉中心の、欧米人の食生活はなんでダメなの?」
という疑問に、今までとはちょっと違った、腸内細菌(腸内フローラ)という観点からお伝えしていきたいな、と思っています。
この記事を読んで、今日の食卓から実践してもらうのが私のねらい。
よりキレイに、より健康に毎日を過ごしたい方は、是非読んでみてくださいね。
読んでいただければ、今日から和食を中心にしたくなるはず…だと思います!
目次
私たちは、細菌と共に生きている
私たちって実は一人の存在ではなく、体中の細菌と一緒に生きているんですよね。
特に腸に住んでいる、腸内細菌の数は100兆を超えます。細菌は生き物ですから、よく考えれば100兆以上の生き物が体の中に住んでいるんですよね…。ちょっと怖いくらいかもしれません。
その腸内細菌ですが、イメージよりももっと、私たちの体に密接な関係を持っています。
腸内細菌は、便秘の解消はもちろん、ダイエットに協力してくれたり、老化防止や肌荒れを止めてくれたり…と、毎日毎日、まさに私たちの求めている働きをしてくれています。
なので考え方によれば、
「全ての悩みの解決は、腸内細菌の改善から!」
とも言えてしまうのです。
以下で詳しく説明してみますね。
ダイエットも美肌も腸内細菌のおかげ?
腸内細菌はさまざまな物質を分解し、いろんな栄養を生み出してくれます。
一つの例を出すと、短鎖脂肪酸の合成。
難しい話は避けますが、この短鎖脂肪酸は協力な殺菌力を持っていたり、脂肪をためこむのをストップしてくれたりと、私たちにウレシイ働きをしてくれます。
腸内細菌の一部は私たちが食べた栄養素を分解して、この短鎖脂肪酸を生み出してくれるわけですね。
・短鎖脂肪酸…脂肪がたまるのを防ぐ、ダイエットのカギを握る物質
これはほんの一例に過ぎませんが、ダイエットの成功は腸内細菌にかかっているということです。
私たちが求めている効果を発揮してくれるのは、どんな食べ物でもなく、腸内細菌なのですね。
他にも…、有毒物質を殺菌してくれる腸内細菌なら、血液をキレイに保ち、お肌に有害物質を送り込むキケンを予防し、美肌効果に貢献してくれます。
食事制限をしても痩せないワケ
こんな働きをしてくれる腸内細菌。この考えを持っていれば、
「食べる量を制限しているのに痩せない!」
という悩みのナゾが解けるはずですよね。
つまり、いくら食事制限でカロリーを抑えても痩せない理由は、腸内細菌の元気がなく、短鎖脂肪酸が作られず、脂肪のため込みにストップがかからないからです。
食べることをガマンしても、痩せない…という悩みはみんな持っていますよね。その大きな理由の一つが腸内細菌にあったのです。
どんな体の悩みであれ、腸内細菌を無視して考えては効果が出ないということですね…。
同じように、いくら
「肌ツヤには、タンパク質やコラーゲンを!」
なんて言われても、腸内細菌のことを無視してお肉を多めに食べていては逆効果にも。
常に、
「これを食べれば、腸内細菌の働きはどうなるか?」
という考えを持っていないといけないということですね。
腸内細菌を整えるだけで悩みは解決!?
こういうことを学んですぐには、
「腸内細菌ってそんなにスゴイの!?」
と疑ってしまうのですが…、マウスを使った実験では既に効果が認められています。
2015年2月にNHKスペシャルで放送された、『腸内フローラ 解明!驚異の細菌パワー』の中で、痩せた人の腸内細菌を移植したマウスと、太った人の腸内細菌を移植したマウスを比較する実験がありました。
NHKスペシャル取材班(2015)『やせる!若返る!病気を防ぐ!腸内フローラ10の真実』kindle位置No158より
※「フローラ」とは腸内細菌の集まりのこと。
つまり…、
- やせる腸内細菌(腸内フローラ)を移植したマウス→やせた
- 太る腸内細菌(腸内フローラ)を移植したマウス→太った
という非常に分かりやすい結果になったのです。
念のために言っておきますが、食べ物とか、運動とか他の要素は全く同じ状況です。
ただ腸内細菌が違うだけで、やせるマウスはやせるし、太るマウスは太るということですね。
いかに「腸内細菌を整えることが大切!」かがよく分かるのではないでしょうか。
・ダイエットも美肌も老化防止も、腸内細菌(腸内フローラ)がカギを握っている!
・健康のために何かをするなら、必ず「腸内細菌にはどんな影響を与えるのか?」を考えることが大切。
それでは以下で、美容や健康に有利な腸内細菌の育て方を考えていきましょう。
あなたはすでに、最高の腸内細菌を飼っています
「それじゃあ、健康でキレイな人の腸内細菌を移植しましょう!」
…ということが可能ならカンタンだったのですが、そうはいきませんよね。
当たり前ですが残念ながら、今の科学ではラクに腸内細菌を移植する方法はありません…。
しかし、諦めるのはまだ早い。実は、今の自分に住んでいる腸内細菌を元気にするだけで、美容と健康の悩みを改善することが可能なのです。
喜んでください。
実はアナタはもう既に、健康でキレイになれる腸内細菌を持っているのです。
あなたの腸内細菌は、もう既にカンペキです!
「腸内細菌しだいで、やせたり太ったり、美容と健康に深く関わってくる」
などと言うと、自分の腸内細菌は大丈夫なのか!?と急に不安になってきますが、実は心配することはありません。
私たちは進化のプロセスで、
「自分にとってカンペキな腸内細菌」
をしっかり腸の中で飼っているのです。
そもそもですが、太ったり肌荒れしたり、老化が進んだり便秘になったり…というのは人間にとって不自然な状態。生きていくのにとても不利な状態です。
そんな状態を防ぐため、私たちの体は環境に合わせ、何年もかけて進化してきました。
それは腸内細菌も同じ。
人類は日々の食べ物などの環境に合わせて、有利な働きをしてくれる腸内細菌を選び取るようになったのです。
当然、日本人の私たちは、日本の環境や食習慣に適した腸内細菌を住みつかせて、進化してきました。
つまり…、腸内細菌は、民族によってガラリと変わるということですね。
人間はみんな、その地域で1番最適な腸内細菌を飼っているわけです。
「もう既に、健康でキレイになれる腸内細菌を持っている」
というのは夢物語ではなく、長〜い時間をかけてご先祖さまが獲得してくれたものなのですね。
今の腸内細菌を元気にすることだけを考える
お分かりのように、私たちはわざわざ健康で新しい腸内細菌を移植する必要はありません。
お腹に手を当ててみてください。
その場所に、あなたにとって最高の腸内細菌が住んでくれているわけですね。
そうなれば、あとはその腸内細菌にウレシイ毎日を送ってあげて、元気にしてあげるだけ。
つまり、
「ダイエットしたい!」
「肌荒れを治したい!」
「若返りたい!」
「長生きしたい!」
「便秘を解消したい!」
などの悩みは第一に、今いる腸内細菌を元気にさせるという観点で考えて欲しいな…と思っています。
それを無視してカロリー制限や運動、栄養素を考えても虚しい結果になってしまうからですね。
・私たちはすでに、美容にも健康にもピッタリの腸内細菌を持っている!
・今ある腸内細菌を元気にする食生活を考えることが最重要!
健康と美容の答えは「昔ながらの和食」
ここまで長く説明してきましたが…、やっと
「なんで、美容と健康には和食がいいの?」
「肉中心の欧米型食生活はなんでダメなの?」
という理由を説明できます。
答えはカンタンで、
「私たちの腸内細菌は、和食を前提に進化してきたから」
ですね。
日本型食生活と腸内細菌
日本人は、長い長い時間、和食を中心に毎日を送っていました。
農林水産省の「日本食の歴史」のページから抜粋すると、以下のような記述があります。
米を中心とした日本食という観点から考えた場合、水田稲作を全面的に展開し始めた弥生時代こそ、まさしく、その起点であったと考えて疑いはない。
ご飯、味噌汁、魚、漬物、海藻…など和食の原点は、弥生時代から始まっているとすると、その食習慣は約3000年以上続いていたことに。
だから日本人の腸内細菌は、和食を食べる人にとって最適な組み合わせで進化してきたわけですね。
欧米型食生活と腸内細菌
一方…、お肉や乳製品や卵などが中心の欧米型食生活が日本に浸透してきたのは戦後になってから。
連合国軍最高司令官のダグラス・マッカーサー元帥は
「我が輩は米と魚と野菜の貧しい日本人の食卓を、パンと肉とミルクの豊かな食卓に変えるためにやってきた」
と豪語している。
という記述があるくらいなので、欧米型食生活がメインになりだしたのは、長く見積もっても50年程度ですね。
お分かりのように…、3000年かけて作られた日本人の腸内環境が、たった50年の出来事で変化するはずがありません。
すぐ上の両親が和食中心なのですから、私たちの腸内細菌も、それが大前提。
だから欧米型食生活だと、いくら栄養が豊富でも腸内細菌は少し働きにくいのです。
だからこそ、例えば同じタンパク質をとるにしても、お肉よりもお豆腐や味噌汁の方がベストなわけですね。
和食を食べる方が、先ほど説明したダイエットのカギを握る短鎖脂肪酸も、たくさん分泌してくれます。
もちろん、和食がカンペキで欧米型食生活が悪い…などということはありません。
和食は間違えると塩分を取りすぎてしまったり、成長期にはタンパク質が少し足りなかったりすることも事実。
…しかし、腸内細菌という観点から考えれば、日本人なら和食中心の食生活を心がけたほうがよりキレイに、より健康に近づくことは間違いありません。
和食は日本人のためだけのもの??
2013年、和食がユネスコ無形文化遺産に選ばれ世界中で注目を浴びましたが…、和食の効果をたくさん得られるのは、和食に適した腸内細菌を持っている日本人だと言えそうですね。
上で紹介した書籍『やせる!若返る!病気を防ぐ!腸内フローラ10の真実』にも以下のような記述があるくらいです。
それぞれの民族には、それぞれの食生活に最適化された腸内細菌がいるに違いありません。
アメリカ人が和食を食べても体にいいかもしれませんが、彼らの腸内細菌がその真価をひき出してくれるとは思えません。
ですから、和食の恩恵が一番大きいのは、やはり日本人なのです。
ーNHKスペシャル取材班(2015)『やせる!若返る!病気を防ぐ!腸内フローラ10の真実』kindle位置No1672よりー
アメリカ人の腸内細菌は、和食をうまく活用できないかもしれない。
日本人である私たちが、1番和食の恩恵をうけることができる…とは、少し素敵な話ですよね。
・日本人のご先祖様は和食にベストな腸内細菌をゲットしてきた!
・日本人の腸内細菌は、欧米型の食事が少しニガテ…。
・和食を1番効果的に食べられるのは日本人!
美容と健康のため、少しずつ和食を意識していこう。
というわけで、腸内細菌の進化を考えるのならば、美容と健康にまつわるさまざまな悩みを解決するためには、
「昔ながらの和食がベスト!」
だという結論がいえそうですね。
ここまで書いていきましたが、もちろんイキナリに
「さぁ、今からいつもより質素な和食を取りましょう!」
と言っても難しい話。私もそうですが、ビーフの魅力にはそうカンタンには抵抗できません。
なのでまずは少しずつでもいいので、
「お肉は週に2回までにする」
「他の日は、豆腐や納豆からタンパク質をとる」
などの工夫からスタートしてみることをオススメします。
私もそうやって少しずつ食生活を変えることができたので、皆様にもできるはず…だと思っています。
実際に体の調子が改善したり、若く見られたりするようになったのも和食の意識を始めてからです。
…というわけで今回は、
「昔ながらの和食が体にいい理由」
を長く解説していきました。
先祖が長い時間をかけて獲得してきた私たちの腸内細菌が、元気に暮らせるような食生活を送りましょう!
次の食事は、和食をぜひ意識してみてくださいね。
Comments