「フレンチ・パラドックス」とは何?我慢せず、食べながら健康になれる!

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凱旋門

サプリンちゃん
ねぇねぇタイガーくん。
タイガーくん
うん?どうしたのサプリンちゃん。
サプリンちゃん
「フレンチ・パラドックス」っていう言葉知ってる?
タイガーくん
おお、新しいフランス料理か??

 

フレンチ・パラドックスという言葉は、

 

「フランス人って、脂肪分たっぷりの食べ物をたくさん食べているのに、健康に長生きしているのはナゼ?」

疑問に感じる人

という意味で使われています。

 

フランス人は、脂肪たっぷりのチーズとかバターとかオリーブオイルとか、牛肉も魚介類に濃いヨーグルト……、と、「脂質のとりすぎは健康に悪い」という常識からすればキケンな食生活でも、死亡率がとっても少なくなっています。健康に、寿命も長く生きています。

 

主なデータとしては、フランス人は遥かに大量の脂肪を摂っているのに、

 

  • 心臓病発症率はイギリス人の三分の一以下
  • アメリカ人より、平均寿命が4年も長い

 

というものが挙げられます。

 

タイガーくん
脂肪分をたっぷり食べて健康だなんて、幸せ過ぎるだろ!
サプリンちゃん
今回は、そんなフレンチ・パラドックスのナゾを解いていくよ!

 

今回はそのフレンチパラドックスの秘密を解きながら、「脂肪を気にせず食べる生活」が送れるように詳しく書いていきたいなと思います。

 

ちょっとだけ結論を書いておくと、脂肪を気にせずバクバク食べても、むしろそれが病気の予防とダイエットに繋がるのです。専門家の話だけをまとめて書いていくから安心して読んでください!

タイガーくん
うぉぉ!俺は脂肪が大好きだぞ!早く教えてくれ!

 

フランス人の摂っている脂肪は、質のいい脂肪??

肉やチーズや野菜

フランス人は食事を思う存分に楽しむイメージがありますよね。生に近いレアステーキもソーセージも、チーズに生牡蠣、カエルなんかの高脂肪の食べ物を、チーズやオリーブオイルをたっぷりかけて食べます。

タイガーくん
なんて贅沢で幸せな食生活なんだ……!
タイガーくん
でもこんな食生活を続けても、フランス人は健康的なのか?

 

その通りで、多くのフランスの人たちは幸せに長生きしています。そのヒミツを以下で説明しちゃいましょう。

 

微生物がたくさん入っている脂肪にヒミツがある!

保存されたチーズ

サプリンちゃん
フランスの人たちは、微生物の入った脂肪が大好きよ!

 

「フランスの人たちは脂肪をたっぷり摂る」と言われる大きな理由の一つは、

 

「フランス人はチーズを大量に食べる」

 

ということです。

タイガーくん
確かに、フランスってチーズがめちゃくちゃ有名だよな。

 

チーズの何がスゴイかというと、やっぱり乳酸菌がたくさん含まれている点。

 

2014年には日本はチーズを年間に2.2kgしか食べないけど、フランス人は26.7kg食べました。

酪農乳業参考データ

タイガーくん
え、フランス人チーズ食べ過ぎ……

 

めちゃくちゃな量を食べますし、それによる脂肪の摂取量もとても多くなってます。でもそのかわり、フランスではチーズの作り方が法律で厳しく定められていて、酵母とか乳酸菌とか、数百種類も含まれています。

サプリンちゃん
微生物がたくさん!

 

(殺菌したら菌は死ぬのですが、フランスでは消費量の多いチーズは加熱殺菌されていないナチュラルチーズです。)

元気な善玉菌

フランス人は低温殺菌処理をしないほうが、風味の際立った、独特な性質をもつチーズになると信じているのだ。

ティム・スペクター(2017)『ダイエットの科学』白揚社 p67より

 

ここで注目すべきは、

 

「こんなにもチーズを食べたら、太るでしょう!」

 

と思いきや、全く太らないところです。

 

チーズを食べ続けたら太るのか??

カマンベールチーズ

タイガーくん
乳酸菌は美容と健康に欠かせない成分だからな。チーズにはすごく興味あるぞ。

 

タイガーくんのために、上で引用した本にも面白い実験が載っていたから紹介します。

 

チーズを食べると、腸内に生きた乳酸菌がしっかり増えます。

 

胃酸はかなり強力で、あらゆる微生物を殺してしまうと考えられていた。

しかしチーズの微生物たちにとっては幸いなことに、この説は正しくないことが分かった。

チーズダイエットの一日目にはもう、腸内の微生物は変化を始めていたのである。

とくにラクトバチルス属と菌類であるアオカビの数が大幅に増えていた

ティム・スペクター(2017)『ダイエットの科学』白揚社 p71より

 

ラクトバチルスは乳酸菌の代表的存在で、有名な菌です。ナチュラルチーズを中心にした食生活をすると、たった一日で腸内の微生物が増えていく!という結果に。

タイガーくん
胃酸にでもなかなか死なないんだな……。

 

これはちょっとした知識なのですが……、実は腸内細菌の種類や量が増えるほど、やせる体質になっていくのです。

元気な善玉菌

例えばビフィズス菌を中心とした腸内細菌は、腸内で短鎖脂肪酸という成分を作り出して、私たちをやせ体質にしてくれます。

 

チーズを食べることで、乳酸菌であるラクトバチルスも増えれば、腸内の多様性が高まって体質もいい方向に変わりやすくなります。

腸内フローラとダイエットのカンケイを、科学的に分かりやすく書いていく。

 

(でも今回のチーズの実験では、「チーズを食べても乳酸菌が増えなかった!」という人もいたみたいだから、いかに腸は人それぞれか……という事がわかります。)

サプリンちゃん
チーズなら、コレステロール値も上がらなかったのよ。

 

チーズをたくさん食べた後のコレステロール値ですが、上記の本によると、

 

チーズをたっぷり食べて、推奨量以上の脂肪をたくさん食べても、血中コレステロール値とか脂質値は上がらなかったということ。

タイガーくん
し、信じられん。

やせる体質

反対に、バターでは太ったようです。だから、同じ脂肪は脂肪でも、チーズの脂肪はむしろ摂りすぎても健康的な効果があるということです。フランス人が脂肪を摂りすぎても健康なのは、いい脂肪を摂っていたからなのです。

 

チーズは飽和脂肪酸を含んでいるのに、悪影響がないばかりか、むしろ心臓疾患の発症率や死亡率という点で、一貫した保護効果を示しているのだ(バターはそうではない)。

ティム・スペクター(2017)『ダイエットの科学』白揚社 p74より

タイガーくん
フランス人が脂肪を摂りすぎても健康的なヒミツは、いい脂肪を多く摂っていたからなのか。

 

ヨーグルトの脂肪にも、美容と健康の効果がある!

サプリンちゃん
あと、ヨーグルトの脂肪も、食べれば食べるほど健康よ。

 

さっき言ったチーズのように、ヨーグルトも大量に摂っても問題ない、健康にいい脂肪です。

 

フランス人はヨーグルトもバクバク食べて脂肪を摂取しますが、むしろ健康に役立っているわけです。

 

ヨーグルトの脂肪の健康効果は、以下をしっかり読んでみてくださいね。

低脂肪のヨーグルトは買うな!普通のヨーグルトだけが効果的だぞ!

タイガーくん
ヨーグルトも乳酸菌がたくさん含まれてるもんな。

 

実は「脂肪の摂りすぎ=体に悪い」はウソだった?

ステーキ

タイガーくん
チーズとヨーグルトの脂肪は乳酸菌が含まれていて、健康にいいことが分かったぞ。
タイガーくん
でもじゃあ、それ以外の脂肪はダメってことだろ?
サプリンちゃん
う〜ん、そうとも言い切れないかも……。
タイガーくん
え?マジで?

 

そもそも私も腹が立っちゃいましたが、どうやら「脂肪の摂りすぎは体に悪い!!」っていう話も、あまり根拠のない説なんだそう。

 

そりゃ、「摂りすぎ」なんて言ったらタンパク質だって摂り過ぎたら悪いですし、過度にやりすぎるのは何でもよくないんのですが……、脂肪だからってそんなに目くじらたてることはないようです。

 

心臓病と脂肪のカンケイ

例えば、「多めの脂肪の摂取は、心臓病につながる」という説について、以下の引用を読んでみてください。

 

このテーマに関する研究は、その後何年にもわたって重ねられたが、結果に一貫性がなく、結論はまだ出ていない

にもかかわらず、「食事中の脂肪は心臓病につながる」という説は広く受け入れられ、次第に定着していったのである。

ティム・スペクター(2017)『ダイエットの科学』白揚社 p72より

 

ここでは心臓病だけに関する話なのですが……、「脂肪のとりすぎで死亡率が上がった!」と断言できるデータは揃っていないということです。

サプリンちゃん
世界にはお肉の脂身だけを食べる部族の人もいて、その人たちも健康みたい。
タイガーくん
今まで脂肪をガマンした時間を返せ!

悪い脂肪も、腸内細菌がなんとか処理してくれる!

腸内フローラ

もちろん、フランス人は肉も食べまくるし、フォアグラなんかは特に脂肪が多すぎて、バクバク食べ過ぎるとさすがに過剰摂取になりかねません。

 

でもどうやら、仮に質の悪い脂肪を摂りすぎてしまったとしても、腸内細菌がなんとか処理してくれるみたいです。

 

ありがたいのは、様々な種類の高繊維食品によって健康な状態に保たれていれば、腸内細菌は順応性を示して、ジャンクフードが健康に与える影響をいくらか抑えられることだ。

ティム・スペクター(2017)『ダイエットの科学』白揚社 p127より

タイガーくん
やっぱり腸内細菌は最高のやつらだな!
サプリンちゃん
フランスの人たちは、腸内細菌をいつも大事にしてるから健康なのかもね。

 

そうです、フランス人はチーズやヨーグルト、ワインなどで腸内にいい細菌を送り続けています。しかもオリーブオイルをたっぷりかけて食べるのですが、そのオリーブオイルは腸内細菌のいいエサになります。

 

そんな環境で、フランス人の腸内環境はかなり良好に保たれているはず。腸内細菌がたくさんいるだけで、めちゃくちゃ腸内環境がよくなります。

 

お肉をいっぱい食べても、ジャンクフードを食べすぎても、普段から腸内細菌が元気な状態を保っていれば、なんとか健康体でいられるように頑張ってくれる……というわけなんですね。

 

質の良い脂肪をたっぷり食べよう!

ここまで読んでいただき、お分かりいただけたかもしれませんが……、質のいい脂肪ならば、たくさん摂っても問題ありません。フランスの人たちは、それで健康に長生きしています。

 

ここでいう質のいい脂肪とは……、

 

  • チーズ
  • ヨーグルト
  • オリーブオイル
  • 魚介類

 

などの脂肪分。これらは、むしろ摂取による健康効果が報告されています。

 

これらの共通点は、乳酸菌などの微生物が含まれていること、もしくはそんな微生物のエサになることです。

サプリンちゃん
フランス人がよく飲むワインも、微生物たっぷり!
タイガーくん
じゃあ、ダメな脂肪なんてないのか?
サプリンちゃん
最悪は、トランス脂肪酸よ……

 

サプリンちゃんの言うように、決して摂取してはいけない最悪の脂肪は、ファーストフードやインスタントラーメンなどに使用されているトランス脂肪酸です。

 

今回は、「脂肪分を大量に摂っても大丈夫!」ということを書きましたが、トランス脂肪酸だけは極端に避けましょう。一瞬で死亡率が高まってしまいます。

 

詳しくはこの記事!

 

もちろん、いくら意識していても、悪い脂肪を摂ってしまったり、お肉の脂肪を摂りすぎる……ということはありえます。だからその時のために、常に腸内環境を整えておいて欲しいと思っています。

 

フレンチ・パラドックスのナゾを理解して、これからも健康にいい脂肪を摂っていきましょう。

タイガーくん
腸内細菌を大事にするのが大切なんだな!
タイガーくん
よし!ヨーグルトを食べた後、ファーストフードを食べに行くぞ!
サプリンちゃん
進歩したんだかしてないんだか……

 

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